“松島こうれん”は、ササニシキを原料に一枚一枚手焼きしたお菓子で、松島の老舗菓子店「紅蓮屋 心月庵」が嘉暦2年(1327年)の創業以来作り続ける伝統の銘菓。
紅蓮尼が観音堂に参拝した人々がお供えした米を粉にして、焼いて振る舞ったのが始まりといわれている。
せんべいにも似ているが、半透明になるほどの薄さが特徴。パリパリとした歯ざわりの後、口の中ですぐに溶け、米のの持つほのかな甘みが楽しめる。
従来の上白糖入りのほかに、和三盆糖入りや還元麦芽糖入りもあるのでそれぞれ味わってみるのもお薦め。
松島町に本店を置く株式会社 紅蓮屋(紅蓮屋 心月庵)は、1327年に創業したお米の菓子「松島こうれん」を製造販売しています。
「松島こうれん」は、宮城県産のササニシキを薄く餅状にして、炭火で焼き上げた煎餅の一種です。口に入れるとほんのりとした米の甘さが感じられ、すぐに溶けるような食感が特徴です。
製法は一子相伝で受け継がれています。原材料にはうるち米(ササニシキ)、上白糖、そして伯方の塩のみを使用し、食品添加物は一切使っていません。
このお菓子の由来には、昔、松島瑞巌寺の参道近くに住む富豪の掃部と、出羽国象潟の商人との交流があります。
掃部の息子である小太郎と商人の娘の谷は婚約を結びたいと考え、親戚の関係を結びましたが、小太郎が病で亡くなってしまいました。それでも谷は花嫁姿で掃部のもとを訪れ、夫を亡くした後も掃部夫妻に仕えました。
やがて掃部夫妻が亡くなり、谷は名を紅蓮と改め尼となりました。紅蓮は心月庵を開き、供えられた米で煎餅を焼いて村の人々に施しました。それが「松島こうれん」と呼ばれ、現代に伝えられることとなりました。