美術館の特徴と建築の魅力
この美術館の建物は、1950年(昭和25年)に建てられた塩竈市公民館本町分室を改装し、2014年(平成26年)11月にオープンしました。館内には、高さ9.7mのアーチ型天井をもつ木造の大講堂があり、木片編板構造と塩竈石を使った趣ある意匠が訪れる人々を魅了します。これらの建築美は、港町・塩竈の文化的背景を感じさせる貴重な文化資源です。
杉村惇とはどんな画家?
杉村惇(1907年~2001年)は、東京美術学校(現・東京藝術大学)で学び、洋画家として数々の功績を残した人物です。戦後、1946年から約20年間を塩竈で過ごし、魚市場や港町の風景、生活を題材にした数多くの作品を制作しました。特に「静物画」を得意とし、その緻密な描写から「静物学者」とも呼ばれています。
代表的な経歴
杉村惇は在学中の1930年に帝展で初入選し、その後も日展や河北美術展などで受賞を重ねました。さらに、東北大学教育学部や宮城教育大学で教授を務め、後進の育成にも尽力しました。晩年には文化功労者として数々の賞を受賞し、宮城県芸術界を牽引した存在です。
展示内容と体験
館内には、杉村惇の油彩画を中心に、画材やランプなどを使ったアトリエ再現コーナーがあります。ここでは、彼が作品を生み出した当時の空気を感じることができます。また、年間を通じて企画展やワークショップ、音楽ライブが開催され、アートと音楽を融合させたイベントも人気です。
常設展示の見どころ
- 杉村惇の静物画 – 魚や果物をモチーフとした作品が多数展示
- アトリエ再現 – 画材やキャンバスが並び、創作現場を体感
- 建物の内部構造 – 高さ9.7mの天井と塩竈石の壁
カフェとお土産
館内には、アートを楽しんだ後に一息つけるサロンがあり、コーヒーや軽食を楽しめます。また、オリジナルグッズも充実しており、特にマスキングテープはお土産として人気です。訪れた記念にぜひチェックしてみてください。
アクセス情報
塩竈市杉村惇美術館は、JR仙石線・本塩釜駅から徒歩約10分、またはJR東北本線・塩釜駅から徒歩約20分の距離にあります。車で訪れる場合は、近隣の駐車場を利用できます。
基本情報
- 所在地: 宮城県塩竈市本町8-1
- 開館時間: 10:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
- 入館料: 一般200円、高校生100円、中学生以下無料
まとめ
塩竈市杉村惇美術館は、美術と歴史、建築美を一度に楽しめるスポットです。港町・塩竈ならではの文化に触れながら、ゆったりとした時間を過ごせる場所としておすすめです。塩釜観光の際には、ぜひ立ち寄って、杉村惇の世界と美術館の魅力を体感してください。