広大な敷地と自然豊かな環境
角田宇宙センターの敷地面積は約170万平方メートルにおよび、その広さはなんと東京ドーム約37個分に相当します。 この広大な土地に、試験施設や研究棟、展示室などが一定の距離を保って配置されています。
建物の間には、かつて防音や安全対策のための土塁として活用された丘陵が残り、豊かな自然環境が守られています。 池や木立に囲まれた敷地は四季折々の風景を楽しめ、冬には白鳥が訪れることもあるのだとか。 そんな静かで美しい環境の中で、最先端の宇宙開発が進められているのは、訪れる人にとっても大きな魅力です。
展示施設の見どころ
宇宙開発展示室
角田宇宙センターの宇宙開発展示室では、日本の宇宙開発の歩みや最新技術を間近で学ぶことができます。 展示室には以下のような見どころがあります。
1. 歴代ロケットの模型
H-IIロケットをはじめとする歴代ロケットの1/20スケール模型</strongが展示されています。 日本のロケット開発の進化を一望できるコーナーで、子どもから大人まで楽しめます。
2. 実物のロケットエンジン
施設内には、試験に使用されたLE-5やLE-7といった液体ロケットエンジン</strongが展示されています。 特に、H-IIロケット8号機に搭載され、打ち上げに失敗した後に海底から引き揚げられたLE-7エンジンは、開発の苦労や挑戦の歴史を感じさせる貴重な展示です。
3. 屋外展示エリア
屋外には実物の大型液体ロケットエンジンや燃料タンク</strongが並び、迫力ある光景が広がります。 ロケットファンはもちろん、初めて訪れる人もそのスケールに圧倒されることでしょう。
子どもも楽しめるコーナー
展示室内には、子ども向けの体験型コーナーや宇宙関連の書籍も用意されています。 未来の宇宙飛行士を目指す子どもたちにとって、学びと遊びを兼ねた楽しいスポットです。
角田宇宙センターの役割と歴史
日本の宇宙推進研究の中枢
角田宇宙センターでは、人工衛星を宇宙へ打ち上げるためのロケットエンジンの研究・開発を行っています。 現在は、従来のロケットエンジンに加えて、スクラムジェットエンジンや複合エンジンといった未来技術の研究も進められています。
開発された主なエンジン
- LE-5 / LE-5A / LE-5B(H-IIAロケット用)
- LE-7 / LE-7A(H-IIロケット用)
設立から現在までの沿革
角田宇宙センターの歴史は1965年にさかのぼります。 当初は航空宇宙技術研究所(NAL)の角田支所として発足し、その後、宇宙開発事業団(NASDA)の角田ロケット開発室と統合しました。 2003年には、ISAS、NAL、NASDAが統合されJAXAが発足し、角田宇宙センターは日本の宇宙推進研究の中心拠点となりました。
沿革の主な出来事
- 1965年:角田支所発足
- 1978年:角田ロケット開発センター開設
- 2003年:JAXA発足、角田宇宙センターとなる
- 2005年:正式に「角田宇宙センター」に改称
見学情報とアクセス
見学可能なエリアと入館料
宇宙開発展示室は一般公開されており、入館料は無料です。 事前予約は不要ですが、団体での見学やガイドツアーを希望する場合は事前連絡が必要となります。
アクセス方法
- 所在地:宮城県角田市君萱字小金沢1
- JR東北本線「船岡駅」から車で約20分
- 東北自動車道「白石IC」から車で約40分
見学時の注意事項
センター内は研究施設のため、立ち入りできるエリアは限られています。 また、屋外展示エリアは天候により見学が制限される場合があります。
角田宇宙センターを訪れる魅力
角田宇宙センターは、日本の宇宙開発の歴史と未来を一度に感じられる貴重な施設です。 広大な自然に囲まれた環境で、最先端の研究を間近に体感できることは、他では味わえない体験です。 家族連れや学校の社会科見学、宇宙ファンにとって、ここは必ず訪れたいスポットです。