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三階の滝

(さんかい たき)

三階の滝(別名:三階滝)は、宮城県刈田郡蔵王町に位置する東北屈指の名瀑で、日本の滝百選にも選ばれている美しい段瀑です。標高572メートルから700メートルの間、蔵王山系・後烏帽子岳の北斜面を流れる石子沢が澄川へと流れ落ちる際、三段にわたって豪快かつ優雅に落下します。その落差は実に181メートル、幅は7メートルに及び、滝壺の直径は約12メートルにも達します。

滝の特徴と名前の由来

滝は上から順に三つの段を成しており、それぞれの段が絶妙なバランスで連なっています。この三段構造がまるで建物の三階に相当するように見えることから、「三階の滝」という名が付けられました。水はブナやカツラの原生林の間をすり抜け、白い飛沫を上げながら流れ落ちます。その姿は四季折々に異なる表情を見せ、訪れる人の心を和ませます。

紅葉の名所としての魅力

特に秋の紅葉シーズンは、三階の滝が最も美しく映える季節です。滝周辺の山々が赤や橙、黄色に染まり、澄んだ空気とともに鮮やかな色彩が目の前に広がります。滝の白い流れと紅葉のコントラストは、まるで一枚の絵画のようで、多くの写真愛好家や観光客を魅了します。

蔵王エコーラインと滝見台

三階の滝は、風光明媚な山岳道路「蔵王エコーライン」の道沿いに位置しています。この道路は、春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の樹氷と、一年を通じて異なる自然美を楽しめるドライブコースとして知られています。

蔵王エコーライン沿いには滝見台(展望台)があり、そこから三階の滝を一望することができます。滝見台は澄川の対岸に位置し、手前に不動滝、奥に三階の滝を同時に眺められる絶景スポットです。ただし、冬季は積雪のためエコーラインが閉鎖されるため、滝見台へのアクセスも制限されます。

不動滝との共演

滝見台から望むもう一つの見どころが不動滝です。不動滝は蔵王山中にある瀑布の中で最も大きく、高さ54メートル、幅16メートル、滝壺の直径は32メートルと迫力満点です。水量が豊富で、深山幽谷の雰囲気を漂わせ、その厳かな姿は多くの文人墨客にも愛されてきました。

澄川渓谷の自然美

三階の滝と不動滝は、ともに澄川渓谷を代表する名瀑です。この渓谷には地蔵滝など、他にも見ごたえのある滝が点在しています。澄川の水は清らかで、夏でも涼しく、訪れる人々に癒しを与えます。春の芽吹き、新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の景観が訪れるたびに異なる感動をもたらします。

訪問の楽しみ方

春から初夏

雪解け水を多く含んだ春先は、水量が増して迫力が増す時期です。周辺の山々では新緑が芽吹き、清々しい空気が漂います。

深い緑と涼しい渓谷風が心地よく、避暑地としても最適です。青空と白い滝のコントラストが美しく、ハイキングにもおすすめです。

紅葉シーズンは一年で最も人気が高く、滝と紅葉の調和した景観は圧巻です。観光客や写真家が多く訪れます。

冬季はエコーラインが閉鎖され、直接滝を間近で見ることはできませんが、積雪に包まれた山々は静謐な美しさを放ちます。

交通アクセス

公共交通機関

JR東北新幹線・白石蔵王駅から宮城交通バスを利用し、「滝見台」停留所で下車すると、徒歩で滝見台へアクセスできます。

自家用車

蔵王エコーラインを利用し、滝見台駐車場までアクセス可能です。ただし、冬季は通行止めとなるため、訪問は春から秋にかけてがおすすめです。

注意点

滝見台周辺は標高が高く、天候が急変することがあります。訪問の際は、防寒具や歩きやすい靴を準備すると安心です。

Information

名称
三階の滝
(さんかい たき)

宮城蔵王・白石

宮城県