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滑津大滝

(なめつ おおたき)

滑津大滝は、宮城県刈田郡七ヶ宿町にある名瀑で、蔵王山麓の七ヶ宿ダム上流に位置しています。高さ約10メートル、幅約30メートルの豪快な流れが川幅いっぱいに広がる姿は圧巻で、その形状から「二階滝」とも呼ばれています。滝は2段に分かれており、豊かな水量が轟音を響かせながら階段状の岩肌を滑り落ちる姿は迫力満点です。

滝の特徴と名前の由来

この滝が流れ落ちるのは、白石川にかかる凝灰岩の川床です。階段状に形づくられた岩盤を水が滑らかに流れ落ちる様子から、「二階滝」という別名が生まれました。古くは滝の形から「男滝」「女滝」と呼ばれたこともあり、今でも地元の人々や観光客に親しまれています。また、川底の広い滑床(なめどこ)は、この地名「滑津」の由来ともなっており、約100平方メートルに広がる岩盤は、自然が長い年月をかけて作り上げた美しい造形です。

見どころと周辺施設

滑津大滝は、国道113号のすぐ脇に位置し、周辺は滑津大滝公園として整備されています。公園内には遊歩道が設けられており、駐車場から階段を降りて間近に滝を見上げることができます。滝のそばでは、水しぶきが顔にかかるほど近くで迫力を感じられ、その轟音と清涼感は訪れる人の心を洗うようです。

また、隣接する「旬の市七ヶ宿」の駐車場には滝見台が設けられており、滝の上部や全景を上から眺めることも可能です。冬季は滝近くへの遊歩道が閉鎖されるため、この滝見台からの観賞が主な楽しみ方となります。

滑津小滝

滑津大滝の上流には、高さ約6メートル、幅約15メートルの滑津小滝があります。大滝ほどの高さはないものの、落ち着いた雰囲気と美しい水の流れが魅力で、あわせて訪れる価値があります。四季折々の自然とともに、大小の滝が織りなす景観は訪れる者の目を楽しませてくれます。

四季の表情

春の滑津大滝

雪解けの春には水量が増し、滝の勢いが一段と増します。周囲の木々は芽吹き始め、新緑が滝の白い水流を引き立てます。澄んだ空気の中、清らかな水音が響き渡る様子は、まさに春の訪れを告げる光景です。

夏の滑津大滝

夏は涼を求めて多くの観光客が訪れます。川幅いっぱいに流れ落ちる滝の水しぶきと、木々の深緑が涼しげなコントラストを生み出します。滝の周辺は避暑スポットとしても人気で、渓流釣りを楽しむ人々の姿も見られます。

秋の滑津大滝

秋は一年で最も美しい季節の一つです。紅葉に染まる山々と白い滝の流れが織りなす景観は息をのむほどで、特に見頃にはライトアップも行われます。夜間のライトアップでは、水しぶきや紅葉が幻想的に輝き、昼間とは違った魅力を放ちます。

冬の滑津大滝

冬は雪と氷に包まれた静寂の中で滝が佇みます。厳冬期には水しぶきが凍りつき、氷の彫刻のような姿を見せることもあります。滝近くの遊歩道は閉鎖されますが、滝見台からの眺めは格別で、雪化粧した滝の姿を安全に楽しめます。

映画のロケ地として

滑津大滝は、岩井俊二監督の映画『ラストレター』のロケ地の一つとしても知られています。映画を観た後に訪れると、映像のシーンが目の前に広がり、より一層の感動を味わうことができます。

アクセス情報

車でのアクセス

東北自動車道・白石インターチェンジから国道113号を西へ約45分。国道沿いに駐車場があり、そこから遊歩道を歩いて滝まで向かいます。

公共交通機関

JR東北新幹線「白石蔵王駅」または東北本線「白石駅」からミヤコーバス七ヶ宿線に乗車し、終点の関開発センターで下車(所要約50~60分)。その後、町営バスに乗り換えて「滑津大滝」停留所で下車(所要約10分)、停留所から徒歩約5分で到着します。

訪問の際の注意

冬季は滝近くへの遊歩道が閉鎖されるため、滝見台からの観賞になります。季節や天候によって足元が滑りやすくなるため、歩きやすい靴と防寒具を準備することをおすすめします。

Information

名称
滑津大滝
(なめつ おおたき)

宮城蔵王・白石

宮城県