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遠刈田温泉

(とおがった おんせん)

遠刈田温泉は、宮城県刈田郡蔵王町に位置する歴史ある温泉地です。開湯から400年以上の歴史を誇り、蔵王連峰の豊かな自然とともに、訪れる人々に癒しとくつろぎを提供してきました。標高約330mの高原に広がる温泉街は、四季折々の美しい風景と情緒あふれる雰囲気で、多くの観光客を魅了しています。

四季折々の自然と温泉が織りなす癒しの空間

蔵王連峰の麓に広がる遠刈田温泉は、春の新緑、夏の涼やかな高原、秋の紅葉、そして冬の雪景色と、季節ごとに異なる美しさを楽しむことができます。温泉街を歩けば、歴史を感じさせる街並みや、木造の宿、こけし工人の家々が連なり、昔ながらの湯治場の雰囲気を今に伝えています。

遠刈田温泉の歴史と由来

遠刈田温泉の起源は、慶長年間(1600年代)に遡るとされます。伝承によると、岩崎山で金を掘り当てて財を成した金売橘次が、この地で霊泉を発見したことが始まりとされています。また別の伝説では、不動滝に棲んでいた大うなぎが、三階滝の大ガニとの戦いに敗れ、切られた尾がこの地に流れ着き、その湯に足腰の病に効く霊力が宿ったといわれています。

古くは「湯刈田」と呼ばれ、蔵王連峰の信仰登山の拠点として多くの人々に親しまれてきました。江戸時代には蔵王権現(現・刈田嶺神社)への参拝登山の宿場町として栄え、湯治場としての役割も果たしていました。

遠刈田温泉の泉質と効能

遠刈田温泉の泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉で、神経痛やリウマチ、胃腸病、婦人病、慢性皮膚病などに効果があるとされています。特に足腰の病気に効能があるとされ、古くから湯治客が多く訪れてきました。源泉温度は約68℃と高温で、温泉街の共同浴場や旅館に供給されています。

温泉街と魅力的な施設

遠刈田温泉の温泉街は、刈田嶺神社(里宮)を中心に広がり、周囲には旅館やホテル、土産物店が立ち並びます。また、昔ながらの共同浴場が今も残り、地元住民と観光客の憩いの場となっています。

共同浴場「神の湯」

「神の湯」は、遠刈田温泉を代表する共同浴場で、源泉かけ流しの湯を楽しむことができます。男湯・女湯ともに熱めとぬるめの2種類の浴槽があり、好みに応じて温泉を満喫できます。観光案内所や足湯も併設されており、温泉街の中心的存在です。

共同浴場「壽の湯」

もう一つの共同浴場「壽の湯」は、江戸時代の湯小屋を再現した趣のある建物が特徴です。宮大工による建築で、昔ながらの雰囲気を味わえると人気です。こちらも源泉かけ流しで、熱めのお湯が身体を芯から温めてくれます。

足湯スポット

「神の湯」には無料の足湯が併設されており、観光の合間に気軽に温泉を楽しめます。段々になった浴槽で、お好みの温度を選んでリラックスできるのが魅力です。

遠刈田温泉とこけし文化

遠刈田温泉は、日本三大こけしの産地のひとつとしても有名です。遠刈田こけしの特徴は、頭頂に赤い放射線状の飾りを描き、額から頬にかけて八の字状の模様を配すること。胴には菊や梅をモチーフにした華やかな手描き模様が施され、職人の技と美意識が詰まっています。

遠刈田温泉のイベントと街の歴史

江戸時代には蔵王山頂の刈田嶺神社への講中登山が盛んで、遠刈田温泉はその宿場町として賑わいました。大正時代には仙南温泉軌道が開通し、一時は鉄道でのアクセスも可能になりましたが、昭和初期に廃線。その後、温泉街は火災や再開発を経て、現在の形になりました。

1997年には蔵王通りがリニューアルされ、「大道芸フェスティバルin遠刈田」がスタート。今では温泉と文化を楽しめる観光地として再び注目されています。

周辺観光とアクティビティ

遠刈田温泉は、宮城蔵王の観光拠点として最適です。周辺には「蔵王エコーライン」や「御釜」、宮城蔵王えぼし・すみかわスキー場、蔵王ハートランド(観光牧場)など、多彩な観光スポットがあります。冬はスキー、春夏はトレッキングやドライブ、秋は紅葉狩りと、一年を通して楽しめます。

アクセス情報

公共交通機関でのアクセス

鉄道:東北新幹線・白石蔵王駅からミヤコーバスで約50分。
高速バス:仙台駅から特急バスで約72分。

車でのアクセス

東北自動車道:村田ICまたは白石ICから約17km。
山形自動車道:宮城川崎ICから約12km。

まとめ

遠刈田温泉は、蔵王連峰の大自然に抱かれた歴史ある温泉地です。源泉かけ流しの湯、昔ながらの共同浴場、そして文化と伝統が息づく温泉街は、訪れる人々に深い癒しを与えます。温泉だけでなく、蔵王観光やこけし文化にも触れられる遠刈田温泉で、ぜひ特別なひとときをお過ごしください。

Information

名称
遠刈田温泉
(とおがった おんせん)

宮城蔵王・白石

宮城県