仙台周辺ならではの「ゆべし」
ゆべしといえば、ゆずなどの柑橘類を使った菓子を思い浮かべる方も多いですが、仙台周辺で親しまれてきたゆべしには、ゆずを使わない独自のスタイルがあります。しょうゆを基本に砂糖や黒砂糖などで味を調え、甘さと塩味がほどよく調和した味わいに仕上げられています。
くるみを加えるタイプも多く、餅のような生地と香ばしいくるみの組み合わせが、宮城のゆべしならではのおいしさを生み出しています。
くるみが使われるようになった背景
仙台周辺では、くるみが比較的手に入りやすかったことから、ゆべしにくるみを加える文化が広まったとされています。また、昔のくるみは貴重なたんぱく質や脂質の供給源でもあり、「油べし」と表記されることもあったといわれています。
こうした地域の食文化や身近な食材が、現在のくるみゆべしの味わいにつながっています。
宮城県産「みやこがね」を100%使用
甘仙堂のくるみゆべしは、上質なもち米を使った生地に、たっぷりのくるみを練り込んで作られています。もち米には宮城県産の「みやこがね」を100%使用。粘りとコシのあるもち米の特性を生かし、もっちりとした食感に仕上げています。
餅菓子ならではの弾力をしっかりと感じられる生地に、香ばしいくるみが加わることで、ひと口ごとに異なる食感を楽しめます。
大きなくるみが生み出す香ばしい食感
甘仙堂のくるみゆべしでは、くるみを大きめの状態で生地に練り込んでいるのが特徴です。細かく砕きすぎないことで、くるみの存在感が際立ち、もちもちとした生地の中に、ざっくりとした歯ごたえが感じられます。
噛むほどにくるみの香ばしい風味が広がり、もち米のやさしい味わいともよく合います。「もちもち」と「サクサク」という異なる食感を一度に楽しめることも、くるみゆべしの魅力です。
東松島産しょうゆが引き立てる素朴な味わい
味付けには東松島産のしょうゆを使用しています。しょうゆのほどよい塩味とうま味が、砂糖や黒砂糖の甘さと重なり、昔ながらの甘じょっぱい味わいを生み出しています。
さらに、しょうゆの風味がくるみの香ばしさを引き立てるため、噛むほどに素材それぞれの味わいを感じられます。華やかすぎない素朴な風味だからこそ、何度でも食べたくなる親しみやすさがあります。
宮城のお茶請けやお土産におすすめ
甘仙堂のくるみゆべしは、地域の素材を生かしながら、昔ながらのゆべしの味わいを大切にした郷土菓子です。宮城県産「みやこがね」のもっちりとした生地、たっぷりのくるみ、東松島産しょうゆが一体となり、素朴ながら奥深い味わいを楽しめます。
お茶と一緒にゆっくり味わうのはもちろん、仙台・宮城を訪れた際のお土産としてもおすすめです。ひと口食べれば、しょうゆの甘じょっぱさとくるみの香ばしさ、そしてもち米ならではの食感が広がる、宮城らしい伝統菓子です。