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ニッカウヰスキー 仙台工場(宮城峡蒸溜所)

ウイスキーの奥深い世界に触れる宮城峡の蒸溜所

ニッカウヰスキー仙台工場・宮城峡蒸溜所は、宮城県仙台市青葉区に位置する、日本を代表するウイスキー蒸溜所のひとつです。昭和44年(1969年)に完成したこの施設は、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝氏が、新川(にっかわ)川の水で割ったブラックニッカを口にした瞬間、「実に素晴らしい水だ」と感動したことから誕生しました。その場で、この地に第二の蒸溜所を建設することを決意したといわれています。

訪れる人々は、ガイドの案内で蒸溜所を巡る無料の工場見学(所要約30分)に参加でき、キルン塔、仕込み棟、蒸溜棟、貯蔵庫など、ウイスキー造りの現場を間近で体感することができます。見学後はゲストホールで試飲を楽しみ、限定商品や記念品を購入することも可能です。

宮城峡蒸溜所の概要と特徴

正式名称は「ニッカウヰスキー株式会社仙台工場」ですが、「宮城峡蒸溜所」「ニッカ仙台工場」など、さまざまな呼び名で親しまれています。北海道の余市蒸溜所と並び、ニッカウヰスキーを代表する原酒生産拠点であり、その個性はスコットランドの地域性になぞらえて「ハイランド余市とローランド宮城峡」と表現されることもあります。

余市蒸溜所の力強く重厚な風味に対し、宮城峡蒸溜所では柔らかく華やかな香りを持つ「女性的」とも評されるウイスキーを生産しています。特に、トウモロコシを主原料としたグレーンウイスキーの製造も行っており、ブレンデッドウイスキーの重要な原料供給地となっています。

歴史と沿革

創業者の決断

1960年代後半、日本の洋酒市場は急速に拡大しつつありました。1967年(昭和42年)、竹鶴政孝氏は新たな原酒工場の建設地を探し、北海道より南で、水の美しい河川があり、平坦な土地という条件を満たす場所を求めて全国を調査しました。その結果、仙台市西部の新川川と広瀬川の合流地点周辺が最適と判断されます。霧がよく発生する湿潤な気候はウイスキーの熟成にも理想的でした。

同年5月12日、竹鶴氏は現地を訪れ、新川の水で作った水割りを口にして即座に建設を決定。わずか2年後の1969年5月、宮城峡蒸溜所は竣工を迎えました。

その後の歩み

1980年代後半にはNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」の影響で観光客が急増。1987年には約31万8千人が訪れ、当時の最高記録となりました。2001年、ニッカウヰスキーはアサヒビールの完全子会社となり、2000年代には「宮城峡」ブランドを全面に打ち出し、国内外にその名を広めていきます。

2014年には創業45周年を記念したイベントが仙台市中心部で開催され、翌2015年にはNHK連続テレビ小説『マッサン』の放送効果もあり、見学者数は過去最高の約33万8千人を記録しました。

施設と見学の魅力

自然と調和した環境

宮城峡蒸溜所は、広瀬川と新川川に囲まれた冷涼で湿潤な谷あいにあります。周囲の森林や地形を極力残したまま建設され、電線は地中化されるなど、環境への配慮が随所に見られます。こうした自然環境が、樽の乾燥を防ぎ、原酒をじっくりと熟成させます。

主な見学スポット

試飲とショッピング

見学後はゲストホールで、宮城峡蒸溜所ならではのウイスキーを試飲できます。ショップには限定ボトルやウイスキー関連グッズが並び、旅の記念や贈り物にも最適です。

観光地としての魅力

宮城峡蒸溜所は、仙台市中心部から車で約40分とアクセスも良く、秋の紅葉や冬の雪景色など四季折々の自然とともにウイスキー造りの現場を楽しめます。近隣には作並温泉や定義如来などの観光スポットもあり、観光ルートに組み込む旅行者も多いです。

豊かな自然、歴史あるウイスキー造り、そして試飲という三拍子が揃ったこの場所は、ウイスキー愛好家はもちろん、家族連れやカップルにも人気の観光スポットとなっています。

まとめ

ニッカウヰスキー仙台工場・宮城峡蒸溜所は、日本のウイスキー文化と自然美が融合した特別な場所です。創業者の情熱とこだわりが息づく蒸溜所で、香り高い原酒とともに、時を超える物語に触れてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
ニッカウヰスキー 仙台工場(宮城峡蒸溜所)
リンク
公式サイト
住所
宮城県仙台市青葉区ニッカ1
電話番号
022-395-2865
営業時間

ビジターセンター 9:00〜16:15
ギフトショップ 9:15〜16:30
貯蔵庫 9:00〜16:15

定休日

不定休

料金

入場無料

アクセス

仙台駅前から作並温泉行きで約60分、バス停ニッカ橋下車

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