仙台市科学館の歴史
前身「サイエンスルーム」からの歩み
仙台市科学館の原点は、1952年(昭和27年)に開設された「サイエンスルーム」です。市内中心部の仙台市レジャーセンター内に設けられ、物理・化学・生物・電気の各種実験に対応できる研究室や実験室を備えていました。当時、市立中学校の多くには理科室がなく、サイエンスルームは3年生の共同実験室として大きな役割を果たしていました。さらに、市民向けの科学講習会や講座を実施し、科学の普及に努めました。
仙台市科学館の開館
1966年、島野武市長が科学館構想を発表し、1968年(昭和43年)5月に仙台市科学館が誕生します。最初の科学館は市街地のビル地下1階にあり、一つの展示室と二つの実験室を備えていました。しかし、屋外観察が難しい立地やスペースの制約から、新たな施設の必要性が高まりました。
台原森林公園への移転
1985年に移転計画が決定し、1988年から新科学館の建設が始まります。そして1990年(平成2年)9月、緑あふれる台原森林公園内に現在の科学館が開館しました。この新施設は屋内外の観察・体験活動に対応できる充実した環境を備えています。
近年のリニューアルと愛称の変遷
2013年には住友スリーエムが命名権を取得し「スリーエム仙台市科学館」と呼ばれるようになりました。その後、2025年4月1日からは株式会社北州が命名権を取得し、現在の愛称「HOKUSHU仙台市科学館」へと変更されています。また、2024年10月から休止していた3階・4階の展示室は、2025年4月5日にリニューアルオープンし、より魅力的な展示が楽しめるようになりました。
展示と見どころ
3階展示 – 生活科学と災害科学
3階には生活科学系展示や災害系展示があります。日常生活と科学の関わりを楽しく学べる展示や、地震や防災に関する体験型コーナーが充実しています。防災教育は地震の多い東北地方ならではの特色で、来館者の関心を集めています。
4階展示 – 理工系と自然史
4階では理工系展示と自然史系展示を展開。恐竜の化石や珍しいキノコの標本、地震体験装置など、科学と自然の多様な側面を学べます。特に恐竜化石は子どもたちに人気で、迫力ある展示が楽しめます。
東北大学Windnautsの機体展示
エントランスホールには、東北大学Windnautsが2011年・2012年の「鳥人間コンテスト選手権大会」で使用し優勝を果たした人力飛行機の復元機が展示されています。科学と夢の融合を象徴する人気スポットです。
野外施設
屋外には岩石園や自然観察園があり、四季折々の植物や自然環境を観察できます。都市部にありながら豊かな自然に触れられるのは、台原森林公園内にある科学館ならではの魅力です。
施設の受賞歴
仙台市科学館は、その建築美と環境設計が高く評価され、以下のような受賞歴を誇ります。
- 1990年:第11回「東北建築賞(作品賞)」
- 1992年:第4回「仙台市都市景観賞(建築・都市緑化部門)」
- 1996年:第5回「公共建築賞(優秀賞・公共建築協会会長表彰)」
- 1998年:「公共建築百選」に選定
利用案内
観覧料金
一般:500円
高校生:300円
中学生・小学生:200円
30人以上の団体割引あり。
「どこでもパスポート」などの制度により、小中学生は無料になる場合があります。
アクセス
所在地:宮城県仙台市青葉区台原森林公園内
最寄駅:仙台市地下鉄南北線・旭ヶ丘駅 東1出口より徒歩5分
公共交通機関でのアクセスが便利で、周辺には仙台市青年文化センターや台原森林公園があり、観光や散策にも最適です。
まとめ
仙台市科学館は、科学の不思議や魅力を「見て・触れて・学べる」施設です。リニューアルによってさらに魅力的になった展示と、自然豊かな立地は、家族や友人とのお出かけにもぴったりです。仙台観光の際には、ぜひHOKUSHU仙台市科学館で、科学の世界を体験してみてください。