厳選した落花生を煎り、砂糖と有精卵にて練り上げ、独自の製法を伝承してひとつひとつ丁寧に仕上げた焼菓子。卵に小麦粉、砂糖、落花生と材料も作り方もいたってシンプル。城下町・仙台自慢の「仙臺まころん」は、伝統から生まれた素朴な風味と形が残り、味わうたびにその温もりが伝わってくる。一口かじると、口の中に甘い香りが広がり、コーヒー・紅茶・日本茶に合う。栄養価が高く美容と健康にもおすすめのピーナッツを豊富に入れて、香ばしく焼き上げられている。
「まころん」とは、泡立てた卵白にラッカセイ、もしくはアーモンド・砂糖・小麦粉(一部のメーカーではバターも使用)を加えて、小さな球形に焼き上げた和菓子です。
このお菓子は、日本で独自の発展を遂げた西洋菓子のマカロンに近い製法を持ちますが、実際の原型はイタリアのアマレッティとされています。プレーンタイプのほかにも、抹茶・ゴマ・ココナッツなどの様々なバリエーションが存在します。
まころんが日本に伝わった時期や経緯は不明ですが、太平洋戦争前には既に各地の製菓会社で製造販売されていたと考えられています。当初はヨーロッパと同様にアーモンドを使用していたが、日本ではアーモンドが入手困難だったため、代わりに落花生を使用するようになりました。