館内の主な展示室
歴史展示室
歴史展示室では、松山地域の原始・古代から近世、さらに現代に至るまでの文化遺産を幅広く収集・展示しています。特に注目すべきは、仙台藩の重臣であった茂庭家に関連する資料です。茂庭家は松山の領主として地域の歴史に深く関わり、城下町としての発展を支えてきました。そのため、藩政期の貴重な史料や生活道具など、歴史をリアルに感じられる展示物が数多く並んでいます。
また、企画展も定期的に開催されており、地域の歴史や文化に新たな視点から触れることができます。訪れるたびに新しい発見があるのも、この施設の魅力の一つです。
フランク永井展示室
もう一つの見どころは、松山地域出身で昭和歌謡界を代表する歌手フランク永井の展示室です。彼は「魅惑の低音」と称される豊かな声質で知られ、日本のムード歌謡の第一人者として数々の名曲を世に送り出しました。
展示室には、日本レコード大賞受賞時に贈られたトロフィーやレコード、衣装、愛用品などが展示されています。また、映像資料も用意されており、彼の功績や人柄を深く知ることができます。昭和の音楽文化を振り返る上で、非常に貴重な空間です。
屋外展示と文化遺産
歴史館の屋外には、かつて松山町で活躍した松山人車軌道のレプリカが展示されています。この人車は、1922年から1928年まで運行されていた交通手段で、当時の生活や産業を支えた重要な役割を果たしました。現在展示されている車両は、仙台市交通局が復元し、1987年に松山町へ寄贈されたものです。さらに、この復元人車は経済産業省の近代化産業遺産に認定され、大崎市指定文化財にも指定されています。
施設の概要と沿革
松山ふるさと歴史館は、1989年(平成元年)に旧松山町の施設として開館しました。その後、2006年の市町村合併により大崎市が運営を引き継ぎ、現在は市直営で管理・運営されています。2009年には、地域の偉人であるフランク永井を紹介する展示室を新設し、音楽ファンや観光客から注目を集めています。
この施設は、大崎市が制定した「大崎市郷土資料館条例」に基づき、郷土史資料の収集・保管・展示を目的として設置されています。指定管理者制度は導入されておらず、大崎市が直接運営することで、文化遺産の保護と地域の歴史教育に力を注いでいます。
フランク永井の功績
1932年に松山で生まれたフランク永井は、低音の魅力を活かした独特の歌声で、昭和の音楽シーンを席巻しました。ジャズテイストを取り入れた都会的なムード歌謡を確立し、日本レコード大賞をはじめとする数々の賞を受賞しました。その功績は、日本音楽史においても特筆すべきものです。
アクセス情報
所在地
宮城県大崎市松山千石字松山242番地(酒ミュージアム隣接)
交通アクセス
- 車:東北自動車道「古川IC」から約20分
- 電車:JR東北本線「松山町駅」よりタクシーで約10分
- バス:松山温泉入口停留所から徒歩約10分
まとめ
松山ふるさと歴史館は、松山地域の歴史と文化を深く知ることができるだけでなく、昭和歌謡界を代表するフランク永井の魅力にも触れられる貴重なスポットです。歴史に興味がある方はもちろん、音楽ファンや家族連れにもおすすめの観光スポットです。