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しそ巻(宮城県)

(紫蘇 まき)

宮城の素朴な郷土の味

宮城県をはじめとする東北地方で親しまれている「しそ巻」は、素朴ながらも滋養たっぷりの郷土料理です。味噌のコクとしその香りが絶妙に調和し、噛むたびに広がる香ばしさが魅力。お茶うけからお弁当のおかず、お酒のおつまみまで幅広く愛されており、宮城観光の際にはぜひ味わってほしい一品です。

しその歴史と魅力

しそは日本人との関わりが非常に古く、なんと縄文時代の遺跡から種の化石が出土しています。古代から薬草や香味野菜として食され、健康維持に役立ってきました。種類は主に赤しそ青しそ(大葉)に分けられ、それぞれに用途があります。赤しそは梅干しや漬物に使われ、独特の酸味と色合いを加えます。一方、青しそは刺身のつまや薬味、巻き料理に欠かせない存在です。

しその栄養価

しそには食物繊維ビタミンB群ビタミンC、そしてカリウムカルシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。これらは免疫力向上、疲労回復、骨の健康維持に効果があり、まさに日常的に取り入れたい健康食材です。

宮城と味噌文化のつながり

宮城県では、藩政時代に伊達政宗公が城内に「御塩噌蔵」を設け、仙台味噌の製造を奨励しました。この仙台味噌は塩気と旨味のバランスが良く、保存性にも優れており、現代まで受け継がれる県の代表的な特産品です。しそ巻は、この仙台味噌をベースに、ごまやくるみを加えて香ばしく仕上げた餡を青しそで包んだものです。

しそ巻の発祥と歴史

しそ巻の発祥には諸説ありますが、有力なものとしては伊達政宗公が考案した説と、鳴子温泉で湯治客のために作られた説があります。当初はご飯のおかずとして食べられていましたが、時代とともに砂糖などを加えて甘めに仕上げるようになり、お茶うけや子どものおやつとしても定着しました。

宮城県内での普及

宮城県内ではスーパーや道の駅、観光土産店などで通年販売されており、家庭の常備おかずとしても定番。さらに岩手県や山形県など東北各地にも広まり、庶民の味として親しまれています。

作り方と味わいのバリエーション

基本の作り方

1. 仙台味噌に砂糖、くるみ、ごま、唐辛子などを混ぜて練ります。
2. 水分を切った青しそで味噌餡を包み、楊枝で固定します。
3. 油でカラッと揚げ、水分を飛ばしてからしっかり油を切ります。
揚げたては外側がパリッと香ばしく、中から味噌の甘辛い香りがふわっと広がります。

保存と楽しみ方

しそ巻は揚げた後、冷蔵庫で約1週間保存可能です。お茶うけやご飯のお供はもちろん、日本酒やビールのおつまみとしても相性抜群です。

地域ごとの特徴

東北地方では青しそを使い、揚げたり焼いたりするのが一般的です。宮城県ではくるみやごまを混ぜた仙台味噌を包むのが特徴で、香ばしさとコクが際立ちます。一方、遠州地方のしそ巻は味噌の風味がより強く、甘みも控えめ。味付けは甘口から辛口、ピーナツ入り、梅入りなど多彩です。

観光としそ巻

宮城観光では、温泉地や城下町散策の合間に味わう郷土料理としてしそ巻が人気です。特に鳴子温泉や松島、仙台市内の土産物店では、揚げたてのしそ巻を提供している店もあり、観光客がその香りに誘われて立ち寄る光景がよく見られます。

お土産としての魅力

常温でも日持ちするパッケージ商品や、冷蔵で持ち帰る揚げたてタイプなど、形態も様々。真空パック商品はお土産に最適で、家庭でも宮城の味をそのまま楽しむことができます。

しそ巻が愛され続ける理由

しそ巻は、シンプルな食材でありながらも栄養豊富で、どこか懐かしい味わいを持っています。手間をかけた丁寧な製法、仙台味噌の深い旨味、そしてしその爽やかな香り。この三位一体の美味しさが、世代を超えて愛される理由です。観光で訪れた際には、その素朴で温かみのある味をぜひ体験してみてください。

Information

名称
しそ巻(宮城県)
(紫蘇 まき)

鳴子温泉・栗駒

宮城県