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栗駒山

(くりこまやま)

多くの登山客に愛される東北の名峰

栗駒山は、宮城県・岩手県・秋田県の三県にまたがる標高1,626メートルの名峰です。奥羽山脈に属し、焼石岳や神室山とともに栗駒国定公園栗駒山・栃ヶ森周辺森林生態系保護地域に指定されています。また、「二百名山」や「花の百名山」にも選ばれており、夏の高山植物や秋の紅葉は格別の美しさを誇ります。

栗駒山の魅力

山頂からは遮るもののない絶景が広がり、四季折々の自然を満喫できます。春は雪解けとともに高山植物が芽吹き、夏は涼しい風が吹く山頂で緑の世界が広がります。特に秋は「神の絨毯」と称される紅葉が有名で、山頂から麓へと色彩が移ろう様子はまさに圧巻です。

山名の由来

初夏になると山頂西側に「駒姿」と呼ばれる馬の雪形が現れることから、この名がついたとされています。また、地域によって呼び名が異なり、岩手県では「須川岳」秋田県では「大日岳」宮城県では「駒ヶ岳」とも呼ばれています。

地質と火山の歴史

栗駒山は第四紀の安山岩質からなる成層火山で、火山活動の歴史は約50万年前にさかのぼります。有史では江戸時代の1744年や昭和19年(1944年)の昭和湖噴火などが記録されています。山頂北側には溶岩円頂丘の剣岳や、江戸時代に「硫黄山」と呼ばれた地獄釜などの特徴的な地形が見られます。

登山とトレッキング

多彩な登山ルート

栗駒山には9本の登山ルートが整備されており、初心者から上級者まで楽しめます。最も人気が高いのはいわかがみ平から山頂へ向かう中央コースで、約3km、所要時間は2時間程度です。山頂部は高木がなく、360度のパノラマビューが広がります。

おすすめモデルコース

いわかがみ平 → 東栗駒コース → 栗駒山頂 → 中央コース → いわかがみ平
上り:約2時間30分
下り:約1時間(休憩除く)

東栗駒コース

岩場やはしごを使ったアドベンチャー要素があり、体力と装備が求められます。途中で沢を渡る場面や強風地帯もあるため、天候判断が重要です。

中央コース

道がよく整備されており、初心者や体力に不安がある方におすすめ。往復での利用も安心です。

登山の注意点

栗駒山は天候が変わりやすく、装備の不備は事故につながります。登山靴、レインウェア、飲料、非常食、地図などを必ず準備し、安全な登山を心がけましょう。

見どころスポット

昭和湖

山頂から北西方向の八合目付近に位置するエメラルドグリーンの火口湖です。1944年の水蒸気爆発で形成され、強酸性の水をたたえています。夏には周辺に高山植物が咲き乱れ、登山者の休憩地として人気です。

須川湖

秋田県東成瀬村にある周囲約2kmの静かな湖で、透明度の高い酸性水をたたえています。魚はいませんが、新緑や紅葉の時期は特に美しく、ボートやキャンプも楽しめます。

四季の魅力

雪解けとともにミズバショウやリュウキンカが湿原に咲き、登山道を彩ります。

高山植物の宝庫となり、ニッコウキスゲやチングルマが咲き誇ります。避暑地としても人気です。

紅葉のグラデーションが山全体を覆い、「神の絨毯」と呼ばれる絶景を生み出します。9月下旬から10月上旬が見頃です。

深い雪に覆われ、登山は困難ですが、周辺の温泉地では雪見風呂が楽しめます。

温泉と観光

栗駒山の周辺には須川温泉、駒ノ湯温泉、湯浜温泉など、秘湯と呼ばれる温泉が点在しています。登山後の疲れを癒すには最適です。

アクセス情報

宮城県側

若柳金成ICから県道4号・国道457号経由でいわかがみ平へ。紅葉シーズンには臨時バス「栗駒山紅葉号」が運行されます。

岩手県側

一関ICから国道342号経由で須川温泉へ。岩手県交通の路線バスが5月上旬〜11月上旬に季節運行されます。

秋田県側

湯沢ICから国道398号・県道282号経由で須川温泉へ。公共交通機関の便は少ないため、車利用が便利です。

まとめ

栗駒山は、四季折々の自然美と多彩な登山ルート、そして周辺温泉という魅力が詰まった東北屈指の名峰です。初心者から上級者まで、自分のペースで楽しむことができ、訪れるたびに新しい表情を見せてくれます。安全な装備と計画で、この「神の絨毯」の世界を体験してください。

Information

名称
栗駒山
(くりこまやま)
リンク
公式サイト
住所
宮城県栗原市
電話番号
0228-22-1151
料金

入山無料

アクセス

JRくりこま高原駅からタクシー、レンタカーで70分
東北自動車道若柳金成ICから車で65分
東北自動車道築館ICから車で70分

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